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  • 講座運営方針

研究内容

講座生活の基本

朝決められた時刻までに講座に来て各自のやるべきことを始める、それが唯一無二の義務となっています。それ以降は各自が自由裁量で取り組んでいます。エフォートバランスを保ちつつ(図参照)、小さな一歩を確実に進めることで、個々人の能力の“器”を伸展させることを心掛けています。

運営方針エフォートバランス

研究テーマ

講座の主たる研究指向は、寄生虫と患者、媒介節足動物間に介在する相互作用を分子生物学的に理解することです。個体表現型を重視し、重要な生命現象を捉え、そのメカニズムを解明するというアプローチを取っています。原則として講座メンバーの基本的な興味を優先し、「自らがぜひやってみたい」というテーマを一緒に考え出すことを信条にしています。よってチーム型ではなく、個人型研究が主です。

one on oneミーティング

一人30分〜1時間を目安とした、随時行われる教授室での1対1のディスカッションです。生データを中心に、実験の進み具合、トラブルシューティング、次の実験の方向性、果ては悩み相談まで、様々な事柄を毎週話し合います。講座生活をスムーズに進めるために、最も重要視しているミーティングです。大学院生やポスドク等の若手研究者が対象です。

リトリート・ジャーナル紹介

リトリートでは、半年に一回の研究成果報告を行います。主に合宿形式で実施します。ジャーナル紹介は、毎週金曜日、講座連絡の後におこなわれます。いずれも講座全員が集まり、各自の研究成果紹介または文献紹介を、約1時間程度で発表します。構成やスライド作成、質疑応答など、プレゼンテーション技術の習得にも重きを置き、ほぼ学会発表に近い形式でおこなっています。文献紹介では、トップジャーナルから自己の研究分野と関係無いものを敢えて選び、紹介する決まりになっています。

講義・実習

講座が担当している講義と実習は、3年後期の「寄生虫と感染」ユニットと、寄生虫学実習です。講座を主たる場所とした演習では、3年時の「医学英語」「研究室配属」に加え、6年時の「選択実習」も受け入れています。講義は全て教員が担当しますが、実習や演習には講座の若手研究者も参加し、運営や教育経験を積みます。

学会発表等の奨励

得られた研究成果は、国内外の学会や研究集会に参加し、口頭やポスター形式で発表します。いろんな研究者と情報交換することによる研究へのフィードバックを狙い、中途段階でも積極的に発表することを奨めます。大学院生レベルで、国際学会にて英語の口頭発表をする機会が多いのも、この講座の特徴です。

研究費申請=中支え

AMEDや厚労科研費、文科省科研費は言うまでもなく、各種財団などの外部資金への申請は、ほぼ義務といっていいほど強く奨めています。大学院生や若手研究者ならば、学振の特別研究員(DCやPD)申請を年中行事のようにします。研究費獲得はさることながら、「申請書作成」を通じて自身の研究計画をブラッシュアップするための“中支え”にしています。