スタッフ

助教 山地 佳代子 KAYOKO YAMAJI

研究所ではウシとマダニの研究を行っていました。しかし、日本ではほとんど興味をもたれていませんが、翅や眼をもたない(眼を有する種もいます)マダニの、第一脚にあるハラー氏器官(標的認識器官)の研究に全てを注ぎ込むことを決意しました。そこで蚊の吸血行動学の専門家である嘉糠教授に無給でも良いのでラボに置いて欲しいと懇願、翌々月には熱帯医学講座にマダニと共に寄生しました。私が本講座に来た2013年2月は、日本で初めてSFTSの発生が報道された時期で、着任直後、何も考えずにエンデミックエリアにてひたすらマダニ採取を行っていました。今でもマダニの病原体保有率を調査するため、年2,3回はエンデミックエリアである山中にてサンプリングを行い、病原体・マダニ・野生動物の環の中に自分の身を投じています。特殊能力を身につけるため、ラボ内に1万匹以上いるマダニ全ての個体識別に日々挑戦しています(!)。

◆略歴

  • 2005年 東京農業大学農学部畜産学科(家畜生理学研究室)卒業
  • 2007年 筑波大学大学院生命環境科学研究科修士課程修了
  • 2010年 筑波大学大学院生命環境科学研究科博士課程修了 博士(農学)
  • 2010年 独立行政法人農業・食品産業総合研究機構 研究員
  • 2013年 東京慈恵会医科大学 熱帯医学講座 特任助教
  • 2014年 日本学術振興会特別研究員(PD)
  • 2015年 東京慈恵会医科大学 熱帯医学講座 助教

◆所属学会

日本衛生動物学会、日本寄生虫学会

◆その他

  • 2010年 第79回日本寄生虫学会大会若手ベストプレゼンテーション賞
  • 2010年 筑波大学大学院生命環境科学研究科科長賞